階段に関する基礎知識
階段材質について
階段昇降機は、普段ご利用されている階段の踏板に、直接固定する方法で設置を行います。階段の材質としては、木材・コンクリート材・鉄材など一般的な材質であれば、全く問題なく階段昇降機を取付けることが出来ます。また、特殊な材質(大理石など)の場合であっても、現場調査後に支障の有無などの検討をしっかりと行いますので、最善の方法を用いて階段に固定します。
木材
コンクリート材
鉄材
大理石
御影石
床下暖房について
お住まいなどによっては、フロアや廊下に床下暖房が導入されている場合があります。階段昇降機は階段上のみにレールを固定するわけではなく、フロアにもレールを固定するための支柱を設置しますので、もし床下暖房が階段下すぐの所まで入っているなら、やみくもに支柱を固定することは出来ません。
お住いの設計図面がある場合は拝見させて頂き、必要があれば施工業者にも床下状況の確認を取り、支柱が固定可能なポイントを決定します。どうしても床下暖房の状態を確認出来ない場合は、フロアに固定する支柱を非固定タイプの支柱に変更して対応する場合もあります。
(状況により、非固定タイプの支柱を適用出来ないこともある)
ドア・通路への干渉について
階段の上下階フロアで、椅子を停止させる位置の近くにドアがある場合は、階段昇降機を設置することで問題がないか、事前に検討する必要があります。検討を行うことで、現状のまま設置可能か不可能かの判断が出来るため、もし現状で設置が困難と判断された場合には、ドアの開閉方向を逆向きに変更したり、ドア自体を撤去してしまうなど、お客様との打ち合わせで対応可能なものを決定します。
設置前の検討図面
下記は設置前の検討図面でギリギリ設置可能と判断され、実際に設置を行った時のものです。右下の写真をご覧になれば分かりますが、椅子を折りたたんだ状態 でドアの開閉をギリギリ行うことが出来ました。このように、階段昇降機を設置する場所にドアがあるような状況でも対応することは可能です。
実際に設置後の様子
また、下階フロアで階段下すぐが通路やドアになっている場合は、階段の1段目からフロア側にレールが30cm程度は飛び出してしまうため、袖壁が短ければ下階フロア(通路側)にレールが飛び出し、ドアがある場合は開閉に支障が生じます。階段下が通り抜けられる廊下ならば、足元の低い位置に飛び出ているレールにつまづくなど、転倒してしまう危険性も生じます。
これらの問題点を解決するためには、オプションの折りたたみレールを適用することで、大半のケースは階段昇降機の設置を行うことが出来るようになります。
折りたたみレール適用した場合
階段形状
階段昇降機を設置するための階段には色々な形状があり、一般的な階段の種類としては「直線階段・曲がり階段・螺旋階段」に大きく分かれます。階段昇降機にも、「直線階段用」と「曲がり階段用」の機種がありますので、階段の形状に合わせた機種の選定をする必要があります。下記は一般的な階段形状の一例となりますので、これ以外の階段形状でも階段昇降機の設置を行うことは可能です。
直線階段(中間踊り場なし)
直線階段(中間踊り場あり)
曲がり階段(下3段曲がり)
曲がり階段(上3段曲がり)
曲がり階段(上下3段曲がり)
曲がり階段(L字型)
曲がり階段(U字型)
螺旋階段
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